名古屋の運送会社が教える車両点検・メンテナンスの基本
「トラックドライバーの仕事って運転だけじゃないの?」とよく聞かれますが、実はドライバーにとって車両点検・メンテナンスは運転と同じくらい重要な業務です。適切な点検により、事故を未然に防ぎ、安全な運行を実現し、車両の寿命を延ばすことができます。
名古屋市港区に拠点を置く早紀NESSでは、全車両に対して徹底した点検・メンテナンス体制を構築しています。お客様の大切な荷物を確実に届けるため、日常点検から定期メンテナンスまで、計画的な車両管理を実施しています。

日常点検の基本
運行前点検の重要性
トラックドライバーの一日は、運行前点検から始まります。これは法律で義務付けられている作業であり、安全運行の基礎となる重要な業務です。点検時間は車両の大きさにもよりますが、概ね15~20分程度を要します。
運行前点検では、エンジンルーム、車体周り、運転席、荷台の各部位を順番にチェックしていきます。
早紀NESSでは、新人ドライバーに対して「バディサポート制度」により、先輩ドライバーが実際の点検作業に同行し、確実な手順を指導しています。
点検項目の詳細
運行前点検の主な項目は以下の通りです。
エンジンルーム
- エンジンオイルの量と汚れ具合
- 冷却水の量と濃度
- ブレーキオイルの量
- バッテリーの液量と端子の状態
- ファンベルトの張り具合と損傷
車体周り
- タイヤの空気圧と溝の深さ
- タイヤの亀裂や異物の有無
- ホイールナットの緩み
- 灯火類の点灯確認
- ミラーの状態と調整
運転席
- ブレーキペダルの遊びと効き具合
- エンジンの始動状態と異音
- 警告灯の点灯確認
- ワイパーとウォッシャー液
- クラッチペダルの遊び(MT車)
荷台・架装
- 荷台床面の状態
- パワーゲートの動作確認
- ウィング開閉装置の動作確認
- 固定具の状態確認
製造業向け配送では、精密機器や高価な商品を扱うことも多く、車両の状態が荷物の品質に直結します。そのため、特に荷台部分の点検を重視しています。
定期メンテナンスの実施
法定点検と車検
トラックには、法律で定められた定期点検があります。3ヶ月点検(法定3ヶ月点検)、12ヶ月点検(法定12ヶ月点検)、そして車検(自動車検査)が主な定期点検です。
3ヶ月点検は主に走行装置やブレーキ系統など、安全に関わる重要部位を中心に点検します。12ヶ月点検はより詳細な点検となり、エンジン、動力伝達装置、ステアリング装置など、広範囲にわたる項目を点検します。
車検は、車両が保安基準に適合しているかを確認する検査で、大型トラックは1年ごとに実施します。早紀NESSでは、信頼できる整備工場と連携し、計画的な車検・点検を実施しています。車検切れや点検漏れがないよう、車両ごとの点検スケジュールを徹底管理しています。
予防保全の考え方
定期点検だけでなく、走行距離や使用状況に応じた予防保全も重要です。例えば、エンジンオイルは一般的に1万キロごとの交換が推奨されますが、使用状況によっては早めの交換が必要になることもあります。
予防保全により、突発的な故障を防ぎ、車両の稼働率を高く保つことができます。また、計画的なメンテナンスはコスト削減にもつながります。急な故障による修理費用や、代車手配のコストを考えると、定期的なメンテナンスへの投資は十分に価値があります。
トラブル時の対応
よくある車両トラブルと初期対応
パンク・タイヤバースト
安全な場所に停車し、ハザードランプと停止表示板を設置します。自分での交換が困難な場合は、速やかにロードサービスを呼びます。
オーバーヒート
エンジン温度計が異常に上がった場合、安全な場所に停車してエンジンを停止します。冷却水の不足が原因のことが多いですが、熱い状態でラジエーターキャップを開けるのは危険です。十分に冷えてから確認します。
異音の発生
エンジン音、走行音、ブレーキ音など、普段と違う音が聞こえたら、安全な場所で停車して原因を確認します。異音は重大なトラブルの前兆であることが多いため、決して無視してはいけません。
警告灯の点灯
各種警告灯が点灯した場合、その意味を理解し適切に対応します。特にブレーキ警告灯やオイル圧力警告灯は重大なトラブルのサインです。
早紀NESSでは、緊急時の連絡体制を明確にしており、いつでも会社や整備工場と連絡が取れる体制を整えています。一人で判断に迷った場合は、必ず会社に連絡して指示を仰ぐことを徹底しています。
事故・故障時の報告と記録
トラブルが発生した場合、適切な報告と記録が重要です。日時、場所、状況、原因、対応内容を詳細に記録し、会社に報告します。この記録は、今後の予防策を検討する際の貴重な資料となります。
また、同じトラブルを繰り返さないための改善策も検討します。車両の問題であれば整備内容の見直し、運転方法の問題であれば運転技術の改善など、具体的な対策を講じます。
あわせて読みたい
燃費管理とエコドライブ
燃費向上のための日常管理
車両メンテナンスは、燃費にも大きく影響します。適切なタイヤ空気圧の維持、定期的なエンジンオイル交換、エアフィルターの清掃など、基本的なメンテナンスにより燃費を改善できます。
早紀NESSでは、「ふんわりアクセル」をはじめとするエコドライブを推進しています。急発進・急加速を避け、適切な車間距離を保ち、エンジンブレーキを活用することで、燃費向上と環境負荷軽減を両立しています。
デジタルタコグラフのデータを活用し、各ドライバーの燃費実績を可視化しています。月間の燃費ランキングを掲示することで、ドライバーの意識向上にもつながっています。
環境への配慮
運送業界は、環境負荷軽減への取り組みが求められています。車両メンテナンスの観点からも、環境配慮は重要なテーマです。
適切な点検・整備により、排気ガスの有害物質を減らすことができます。また、アイドリングストップの徹底、効率的な配送ルートの選択など、日々の業務の中でできる環境配慮を実践しています。
Q&A
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整備の知識がなくても大丈夫ですか?
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日常点検は整備士レベルの知識は不要です。基本的なチェック項目を覚え、異常の有無を判断できれば十分です。専門的な整備は提携整備工場に依頼します。
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点検作業の時間は勤務時間に含まれますか?
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はい、点検作業も業務の一部として勤務時間に含まれます。当社では点検時間も含めた適切な勤務時間管理を行っています。
まとめ
車両点検・メンテナンスは、プロドライバーにとって運転技術と並ぶ重要なスキルです。適切な点検により、事故を防ぎ、車両の寿命を延ばし、燃費を改善することができます。名古屋の製造業向け配送では、車両の状態が荷物の品質にも影響するため、特に重要な業務です。
早紀NESSでは「美心挑戦」の社訓のもと、安全で確実な車両管理に取り組んでいます。「バディサポート制度」による丁寧な指導、計画的なメンテナンススケジュール、緊急時の迅速な対応体制により、未経験者でも安心して車両管理業務に取り組むことができます。
車両点検・メンテナンスの技術は、一朝一夕で身につくものではありませんが、継続的な学習と実践により、誰でも確実に習得できます。「安全と感謝の運び手」として、お客様の大切な荷物を守るため、日々の点検作業に誠実に取り組んでいます。
未経験からプロドライバーを目指す方、運送業界への転職を検討されている方、ぜひ私たちと一緒に名古屋の物流を支える仕事にチャレンジしてみませんか。


