名古屋発、物流の未来を創る - 2025年の危機に挑む運送会社の新戦略

「物流2024年問題」という言葉をご存知でしょうか。運転手の時間外労働規制の強化により、多くの運送会社が対応を迫られています。2024年2月に創業したばかりの若い会社だからこそ、この業界の課題に真正面から向き合い、新しい解決策を模索しております。

運送業界が直面する課題

私が見た現場の実態

名古屋市港区で運送業を始めて約1年。この1年で痛感したのは、単なる人手不足という表現では語り切れない、業界全体の構造的な課題です。特に名古屋港周辺では、製造業の物流需要が高く、ドライバー不足が深刻化しています。実際、当社にも「運べる事業者が見つからない」という相談が増えています。

若手経営者としての危機感

私は運送業界に入る前、この業界の課題を外部から見ていました。だからこそ気づいた重要なポイント。それは、従来の「長時間労働で乗り切る」という方法が、もはや通用しなくなっているという現実です。特に名古屋のような製造業の集積地では、ジャストインタイム対応の要請も多く、新しい働き方の確立が急務となっています。

早紀NESSの挑戦

適正運賃への取り組み

当社では創業時から、「安値競争には参加しない」という方針を掲げています。その代わり、確実な配送品質と丁寧な荷扱いで、適正な運賃をいただく努力をしています。実際、「音を立てない荷扱い」など、当社独自の品質基準を評価いただき、継続的なお取引につながるケースが増えています。

労働環境改革の実践

完全週休2日制の導入や、有給休暇の取得推進など、従来の運送業界では難しいとされてきた働き方改革に挑戦しています。さらに、夏場の熱中症対策として毎日2リットルのスポーツドリンクを支給するなど、細やかな配慮も欠かしません。この取り組みは、若手ドライバーの採用で大きな強みとしたい部分です。

未来への投資

人材育成への注力

平均年齢33歳という若さが当社の特徴です。未経験者の採用に積極的に取り組み、一人ひとりに寄り添った教育を行っています。特に「バディサポート制度」では、新人一人に対して先輩一人がつき、きめ細かな指導を行っています。この制度もあり、約9割の社員が未経験からスタートできています。

福利厚生の充実

将来的には託児所完備の社員寮を建設する計画も進めています。また、10年勤続者への100万円支給制度など、長期的なキャリア形成を支援する制度も整備。これらの取り組みは、単なる人材確保策ではなく、物流業界の未来への投資だと考えています。

私の体験談

「業界未経験の私が、なぜ運送会社を?」とよく聞かれます。でも、だからこそ見えたものがあります。例えば、荷主企業との価格交渉。私は「安さ」ではなく「価値」を提供することにこだわってきました。そして、その価値を丁寧に説明することで、適正な運賃でのお取引が実現できています。

Q&A

Q: 人材確保は本当に大変ではないですか? 

A: はい、確かに課題です。しかし、働きやすい環境づくりと適正な待遇を提供することで、口コミでの応募も増やしていきたいと考えています。

Q: 運賃上昇への対応は? 

A: 私たちは適正運賃での取引を心がけています。その分、確実な配送と丁寧な荷扱いで価値を提供しています。

Q: 今後の展望は?

 A: 従業員300人規模の会社を目指しています。その過程で、業界全体の働き方改革にも貢献していきたいと考えています。

まとめ

2025年以降も物流業界の課題は続くでしょう。しかし、それは同時に新しい可能性を生み出すチャンスでもあります。私たち早紀NESSは、「自分らしく前向きに生きる」という社是のもと、これからも物流業界の新しいスタンダードづくりに挑戦し続けます。名古屋から始まった私たちの挑戦が、物流業界全体の未来を明るく照らす一助となることを願って。

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